
誰しも自分にとって都合の良い情報に引き寄せられる心理傾向(認証バイアス)を持っています。
特に楽をしたいと思う人ほど、このバイアスに流されやすく、特定の都合の良い情報だけを鵜呑みにしがちです。
この傾向は日常生活のあらゆる場面で顔を出し、特に健康や運動に関する選択に大きな影響を与えます。
例えば、ドクターから「激しい運動は避けましょう」と言われたとき、運動が苦手な人は「運動全般をやめる」理由としてこの言葉を利用してしまいます。
これが認証バイアスがもたらす落とし穴です。
ドクターのアドバイスは患者の安全を最優先に考えた結果である場合が多いですが、ケガや体調不良の患者に対して「激しい運動を避けましょう」というのは、リスクを最小限に抑えるための一般的な助言です。
しかし、この言葉が患者に誤解を与えることがあります。
「激しい運動」ってその定義が曖昧なまま、運動全般を避ける言い訳として受け取られ、「ドクターストップ」と言い換えられ、運動をやめてしまうケースは少なくありません。
実際、トレーニングを適切に行えば、ケガの予防やリハビリに有効であることは多くの研究で示されています。
本気で健康や生活を変えたいなら楽な言葉に流されるのではなく、重要なのは運動を「自分に合った形で始める」べきです。
認証バイアスは心地よい情報に飛びつき、努力を避ける方向へ私たちを誘います。
行動変容では、持続的な変化には「準備」「行動」「維持」の段階があり、楽な選択に流されると「準備」段階で止まってしまいます。
ジムでのトレーニングを始めることは、最初は「厳しい」選択かもしれませんが、トレーナーの指導を受けながら進めることで安全性と効果を高められるでしょう!
認証バイアスに気づき、厳しい選択を恐れずに自分に合った一歩を踏み出しましょう。
それが長期的な健康や生活の質の向上につながります☆