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怪しげなダイエット法の落とし穴

 

 

世の中には「即効性」や「「簡単」を謳うダイエット法があふれています。

 

具体例として

 

・単品ダイエット(バナナダイエット、リンゴダイエットなど)

バナナやリンゴだけを食べるダイエットは短期間で体重が減ると宣伝されていますが、問題が山積みです。

 

女子栄養大学の上西教授は「痩せているのではなく、やつれているだけ」と指摘します。

 

単一食品に頼ると、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足し、健康を害するリスクがあります。

 

しかも極端なカロリー制限は基礎代謝を下げ、食事を戻した途端にリバウンドしがち・・・

 

科学的データでも単品ダイエットの長期的な効果はほぼゼロです。

 

 

・極端な糖質制限ダイエット

 

炭水化物をほぼゼロにするダイエットは初期の体重減少(主に水分)で効果を感じやすいですが、腎臓や肝臓への負担、便秘や腸内環境悪化のリスクが報告されています。

 

長期的な研究では、カロリー制限と比べて優位性がない(良いことはない)ことが報告されています。

 

カロリー収支(摂取するカロリーと消費するカロリーの差)を無視した「糖質を抜くだけで痩せる」という主張は無理があります。

 

結局は、摂取カロリーが消費カロリーを上回れば「カロリー過多」、下回れば「カロリー不足」となり、体重の増減に影響します。

 

 

・脂肪燃焼サプリや「痩せるお茶」

 

黒ウーロン茶やL-カルニチンなどのサプリは「飲むだけで痩せる」と宣伝されていますが、効果は微々たるものです。

 

臨床試験でも有意な脂肪減少効果を示すサプリはほぼなく、「魔法の効果」は期待できません。

 

 

・「食べても痩せる」ダイエット

 

「痩せる炭水化物」や「脂肪燃焼スープ」を食べればカロリーを気にせず痩せる、という主張も人気ですが、科学的根拠はほありません。

 

カロリー収支を無視して痩せる食品は存在しません。

 

「実践したら太った」という報告も。

 

 

ではどうすれば健康的に、持続的に体重管理できるのでしょうか?

 

 

 

答えはシンプルで、カロリー収支を整えつつ、トレーニングを習慣化することです。