
ギックリ腰だからといって、ずっと動かないでいると・・・
怪我の回復にはその状態や時期に応じたアプローチが必要です。
急性期の炎症を伴うケガでは安静が必要ですが、
慢性期の怪我では「安静よりも積極的に動かす」ことが推奨される場合があります。
例えば腰痛改善の新常識として、
「三日以上の安静はギックリ腰であっても逆効果、腰痛は動かしながら治し予防する」
ことが多くの研究結果から世界基準になってきているようです。
特に高齢者にとってのトレーニングは単なる健康維持を超え、怪我の回復と自立した生活を支える鍵となります。
なので、トレーニングをおすすめする理由は、「廃用性萎縮を防ぐ」ためなのです。
長期間の過度な安静により、筋肉や関節は「使わないと衰える」という原則に従って「廃用性萎縮」が進行します。
これにより筋力低下や筋量減少、関節の可動域制限を引き起こし、特に高齢者では転倒リスクや日常生活動作(ADL)に自立性を脅かします。
トレーニングはこの廃用性萎縮を防ぐ最強の武器です。
軽いスクワットやストレッチなどの運動でも、筋肉や関節に刺激を与えることで筋繊維の退化を抑え、関節の柔軟性を保ちます。
さらに運動は血流を改善し、損傷部位に酸素や栄養を届け、組織修復を加速します。
誰にとってもそうですが、トレーニングは単なる「からだ作り」ではなく、主体的で活動的な生活を送るための基盤です。